DTMなら、理論的には楽器が全く弾けなくても何も問題はありません。
実際、本当に何も弾けなくても困ることは殆ど無いのですが、それでもちょっと曲を作るとなるとやはり楽器が多少わかった方が便利な事も多々あったりします。
例えば、思いついたフレーズを実際に演奏してみてどのように聴こえるかを確認する作業でも、一々打ち込むよりは実際に弾いて確認した方が早いのです。
打ち込んでどうにかしようとすると実際の演奏時間よりも長く作業時間が掛かる場合が多いのですが、楽器の演奏なら実際の演奏時間だけが掛かる時間となります。
大抵の場合、作業時間が倍は違ってきますので、最終的な出来上がりにわりと大きな影響を与えます。
また、この場合、演奏してお客さんに聴かせるという目的では無いので完璧に演奏出来る必要は無く、片手で簡単に弾ける程度のレベルでもわりとどうにかなったりします。
(つまり、専門の演奏家のような高度な演奏が出来る必要は無い)
弾きなおす必要も通常は無いので時間の無駄もありません。
DTMだけで、楽器を全く触らなくても何も問題が無いパターンもあります。
例えば既存の曲で、既に譜面もあるような場合は後はただ打ち込めば済む話です。
このパターンだと、楽器で演奏してどうにかしようとしても完璧な演奏が出来るまで何回も録音し直すということもある事を考えれば、最初から打ち込みで済ませたほうが早かったりもします。
演奏でどうにかしようとする場合、このパターンの場合は演奏をお客さんに聴かせるのが目的になる訳ですから演奏にも完璧さが求められ、時間が掛かります。
打ち込みなら最初から間違いが無いので無駄がありません。
このように、楽器が出来た方が良い場合と出来なくても困らない場合があるわけです。
自分の目的のために多少楽器が弾けた方が良いかもな?と思った場合は、とりあえず簡単なMIDIキーボードを買ってきて片手で演奏出来るようになるだけでも大分変わってきますので、チャレンジしてみては如何でしょうか?