DTMなら音律を変更する事だって出来ますよ

音律という言葉をご存知でしょうか?
これは何かというと、音階を構成する各音が、音階の開始音、だからハ長調(Cメジャースケール)ならド(C)に対してレ(D)は周波数比いくつになるかという事を定めた決め事です。
ある音に対して周波数比が2倍になると1オクターブ上の音になるのですが、例えば周波数比が約1.122倍なら全音上の音(ドに対するレ)である、というような事を決めた設定の事です。
これは決め事なので、本来なら絶対に従わなければならないという類の物では無いのですが、複数の楽器でそれぞれこの決め事がバラバラだと合奏時に非常に濁った音になってしまう為、通常は全ての楽器で同じ比率になるように調整されるようになっています。
そして、近代の楽器はほとんどが12平均律と呼ばれる音律に調律されるようになっており、全ての楽器はこの12平均律の比率で音階を定めている為、どんな楽器で演奏しても変な響きにはならないようになっているのです。
しかし、12平均律がほぼ全ての楽器に採用されるようになったのは19世紀以降と言われており、それまではウェル・テンペラメント、だとか中全音律、とか言われる調律もよく使用されていました。
これらの調律は今現在無くなった訳ではないのですが、一般的なポップスで使われる事はほぼありません。
例えばピアノなどは調律師さんに頼んで調律してもらう訳ですが、普通は何も言わなければ12平均律で調律されますし、12平均律以外の音律でピアノを調律するという事はまず無いのでピアノでこれらの音律を再現する事は出来ません。
ギター等は通常、自分で調律する訳ですが、これも普通はフレットが12平均律用に刻んである為フレットレスギターなどで無い限りは12平均律での調律になります。
このように、現存する楽器は通常普通に調律したら大体12平均律になるようになっているのですが(勿論、そうではない楽器も中にはありますが)、電子楽器はそのような束縛からは解放されています。

シンセサイザーの類では音律が選択出来る物が存在しており、こういった楽器を使用する事で簡単に違う音律の設定で作った曲を演奏させてみる、等の事が出来ます。
またソフトシンセの類の多くはチューニング設定が出来るので、各音のチューニング設定を施すデータを打ち込んだMIDIデータを作成する事で、ソフトシンセで純正律を演奏する事も出来るようになります。
(Windowsに標準添付のMicrosoft製ソフトシンセはこの設定に対応していないので、残念ながら12平均律オンリーとなっていますが)
DTMではこういった、通常の楽器では中々実験出来ないような事を容易く実験出来る場合があるので、古い音楽からの脱却を目指すなら色々試してみるのも面白いのでは無いでしょうか?

「DTMなら音律を変更する事だって出来ますよ」への3件のフィードバック

    1. MIDIのノート番号と、CDEFGABCを対応させて考えるなら無理でしょうし、一般的なDAWでは入力に戸惑う可能性はありますが、
      そもそもMIDIのノートオンメッセージは0~127の数値で指定する物であり、チューニングも同じく全音域に対して設定する物ですので理論上可能と言えます。
      (つまり、MIDIノートオン番号何番がド、だとかレだとか言うのは12平均率を基にした設定だけれど、MIDIメッセージ自体は数値指定なのでそれに対応するMIDIシーケンサーであれば入力可能となります)
      恐らくステップ入力型のMIDIシーケンサーで、ノートを数値で表現出来るような物があれば入力も容易く可能になると思いますよ。

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