演奏楽器の変更が容易なのもDTMのメリットですね

DTMのメリットの1つとして、1つのフレーズを演奏する楽器を変更する事が非常に簡単に出来るという点が上げられます。
実際のところ、本当の楽器を演奏してフレーズを録音する場合には、エフェクトを色々かけて音色を変える程度の事は当然出来ますが、逆に言えばそれが限界です。
元々の楽器の持っている音色を根本から変えたいと思っても、実物の楽器演奏では難しいでしょう。
(まぁ、エフェクタを通すだけでもかなりバリエーションの広い音色変化が得られるのも確かなのですが)

しかしDTMならどんな楽器であろうが、実際には存在しない楽器や、はたまた実際にはそんな演奏は出来ないというような楽器でまで演奏させる事が出来てしまいます。
無論、実際には出来ない演奏をやりすぎると不自然感が漂いまくる事になるのですが、適度にやる分には良い感じのスパイスになってくれて、新しい音楽の可能性の一端を覗かせてくれます。
例えば一部で人気のボーカロイド系音源なんかはそうですね。
人間が普通に歌ったところであんな声にはなりません。
はっきり言えば、ボーカロイドの歌声は非常に「不自然」です。
ですが、それが良い。
その不自然さが受けているんですね。
(勿論、不自然さは残しながらも違和感を感じすぎない程度に自然な状態に仕上げるのがボーカロイド用データ作成者の腕前なのですが)
これはDTMでなければ作れない音楽の世界です。
こういった、音色を実際の物からすこし歪ませた物にしてみる、とか本来その楽器で出る筈の無い音域で演奏させてみる、等をやってみると意外と面白い音が出たりして、それがまた良い刺激になってくれる可能性があります。
こういった音色に対する実験の分野はまだまだ未知の部分が多く、またDTMでなければ容易には実現出来ない表現も多く存在しているので、こういった部分にチャレンジしてみるのは面白いのではないでしょうか。

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