実在する楽器を打ち込む場合

DTMで打ち込み演奏させる場合であっても、実際の楽器についてある程度知っておかなければならない。
これはわりとよく言われている事ですが、これについて少し。
まずよく言われているのが、実際の楽器を知らなかった場合、実際には演奏不可能なフレーズを作ってしまうという事。
MIDIで演奏できる音の範囲、低音はどれ位低音からで、高音はどの位高音まで、というのがMIDIの規格で定められている訳ですが、大抵の楽器はこのMIDIで定められた音の範囲すべてを網羅する程の演奏可能音域を持っていません。
だから、実際にはその楽器で出る筈のない音階の音を指定した場合に違和感につながります。
この辺まではわりとよく言われている事だと思います。
しかし実際にはこれだけでは配慮は足りません。
実際の楽器を演奏する際に、一般にはどのように演奏されるのか?についても十分に知っておく必要があります。
例えばギターでアルペジオを演奏している状態を打ち込む場合、今鳴らした音がどこまで続くのか、等についてはギター演奏についてある程度知っていなければわからない事です。
また、ドラムフィル等についても実際にドラマーが演奏しているのを聴くと実に多彩なフィルが使われているのがわかります。
こういった部分についてはDAWが補助してくれる事はほぼ無いので、あらかじめ打ち込み始める前にある程度勉強しておかなければなりません。
出来れば実際に自分がその楽器を演奏するのが最良なのですが、実際には技術習得にかかる時間などを考えると現実的ではないので、出来るだけ沢山色々な音楽を細かいところまで注意して聴き、そして耳コピーする事がこういった知識習得の近道となります。
実際に自分が音楽を作る際の引き出しを沢山設ける為にも、沢山の音楽を聴いておくのは重要なことですし、普段聴いている音楽でもボーっとしながら聴くのと注意しながら聴くのとでは結構違ってきます。
そして聴いた音楽を実際に打ち込む事で確認、復習となり、自分の技術となっていきます。

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