DTMをするなら音楽理論は覚えた方が良いと考えています。
というのも、DTMというのは楽器演奏と違い、どちらかと言えば作曲方面の活動ということになる為曲を作る力を伸ばす必要がある為です。
無論、中には「自分はギターをやってるんだけど、他のパートと一緒に演奏する練習がしたいから、他のパートをDTMで打ち込む」という方もいらっしゃるかと思います。
しかしそういう方の場合でも、このフレーズの場合はこういうベース、こういうリズムになるよね、等打ち込み時に考える必要が結局出てくるので、やはり作曲する力が欲しくなる筈です。
音楽理論の勉強というと、理論を勉強しただけで曲が作れるようになると勘違いする方も中にはいらっしゃるかもしれません。
しかし、実際のところは、音楽理論を勉強する過程において沢山の曲、フレーズ、パターン、リズムを聴き、また自分で作ることによって得る力の方が大きいと言えます。
無論、実際理論を勉強するだけである程度それっぽい曲を作ることは出来るようになります(自動作曲ソフトなんかはまさにその究極の形ですよね)。
しかし、理論を勉強しただけで出来る曲は結局自動作曲の域を出ない為、どこかで聴いたことのある感じになちがちです。
自分で勉強し、勉強したことによって得た力と、そして自分の感じ方とがミックスされることによって初めて、自分のオリジナルの曲が作れるようになるのです。
作曲の勉強というのは結局のところ、自分の引き出しを沢山持つようにする事に他なりません。
この勉強は、昔はやはり楽器が弾けなければ難しい物でした。
何しろ自分が書いている音を実際に演奏してみたらどんな感じになるのかを、試しに演奏してみることが出来るのと、誰かに頼んで演奏してもらう、あるいは頭の中の想像で頑張る、とでは効率に違いがある為です。
今でも、やはり実際に演奏出来るに越したことはありません。
しかしそれでも、全く楽器が演奏出来ない人でも、誰かに演奏を頼んだり頭の中の想像で頑張ったりせず、実際に演奏させて確認することが出来るようになったのはDTMの偉大な功績だと考えます。
だから、DTMをする方は折角勉強するのに良い環境にいるのだから、それを生かして是非自分の力にしてください。